音色嗜好♪ EXTRA-07 【NAS用のデータバックアップを考える Vol.07(RAID)】

2014年10月31日

音色嗜好♪ EXTRA-07 【NAS用のデータバックアップを考える Vol.07(RAID)】

こんにちは。オーディオユニオン新宿店/ネットワークオーディオ館の笹沼でございます。
ネットワークオーディオやPCオーディオを運用しているお客様より、データ保護のご相談を多く受けます。
今までのオーディオではデータ保護など全くといっていい程考えたことはありませんでした。
敢えて申し上げれば、お気に入りのCDアルバム等を試聴用と保管用をそろえたという具合でしょうか。
 

しかし、ネットワークオーディオやPCオーディオの世界では、音楽ファイルの保管場所であるHDDが不測の事態で故障してしまえば今まで育ててきた音楽ファイルデータが一瞬で無くなってしまいます。
当然このような事態を回避する為の施策をユーザーは自分で取らなければならなくなります。
PCのデータと同じようにバックアップが必要になってきます。
 

ネットワークオーディオやPCオーディオもオーディオシステムに浸透してきましたので、
2年程続けているユーザーは自宅のシステムで追加や買換え等で2台以上のNASを所有しています。
当初はHDDのNASを使用していましたがSSDのNASを購入したという方も多くいらっしゃいます。
また、タイミングよくキャンペーンでNASケースやNAS自体をもらったという方もいっらしゃると思います。
私がネットワークオーディオ館でご相談を受けるお客様も複数お持ちのお客様が多い昨今でございます。



さて、バックアップも兼ねられるNASは3.5インチHDDが複数台格納できる2ベイタイプ以上のものになります。
現行のQNAP社製ではTS-220がRAID1を組める約30,000円前後で購入できるNASケースとなります。
上位機種のTS-221が約45,000円前後と比べてもかなりお得感があります。
 

それではRAIDについて簡単にご説明いたします。


RAID (Redundant Arrays of Inexpensive Disks、または Redundant Arrays of Independent Disks、レイド) は、
複数台のハードディスクを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして運用し冗長性を向上させる技術。
ディスクアレイの代表的な実装形態で、主に信頼性・可用性の向上を目的として用いられるものである。(Wikipediaより抜粋)
ご存知の通りもともとサーバー等で使用されておりました。
 

RAIDが私達一般ユーザに普及してきた要因として以下の様な要因が考えられます。
(1) 誰でも手軽にファイルのデジタル化ができデジタルデータとしての重要性が高まっている為
(2) 大容量のHDDが安価に手軽に購入でき、一般ユーザにとっても故障時に失われるデータ量を無視できなくなった為
(3) HDDやRAID関連製品も低価格化、RAID機能のチップセットへの内蔵(HDDさえあれば追加投資無しでRAIDが利用できる)が進んでいる為
 

ネットワークオーディオやPCオーディオユーザーはまさに(1)が当てはまると思います。
また、2ベイタイプのNASで実際に使用できるRAIDはRAID0,RAID1となります。


RAID0: ストライピングといわれる耐故障性の無いディスクアレイ (例:1TB+1TB=2TB)
長所 ドライブ数が増えるとシーケンシャルアクセス速度が上昇します。
短所 冗長性がなくドライブ数が増えるほど故障率が上がります。
 

RAID1: ミラーリングといわれるデータの2重化 (例:1TB+1TB=1TB)
長所 ドライブ数が増える程耐障害性があがります。
短所 構成ディスク容量に対するデータ記録可能量が常に構成ディスク1台分の為効率が悪い





 

※ JBOD (Just Bunch Of Disks)  (例:1TB+2TB=3TB)
RAID構成の中で「JBOD」という用語を目にすると思います。これは単に複数のディスクを1つにまとめ
大領量化を図るための技術です。一見耐故障性がないのでRAID0と似ておりますが全く違います。
bunchには「束」という意味ですので性能向上は致しません。
 

2014年10月31日
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